なかなか見つからない市街地のパーキング

 車で移動した際に最も気になるのが「駐車場」の問題です。移動する先が都市部であったりするとそれは尚更です。車が停まっている状態には「駐車」と「停車」があります。「停車」は、信号待ちや渋滞などで一時的に停止している状態です。エンジンもかかったままで、パーキングブレーキも入れておらず、アクセルを踏めばすぐに進むことができる状態です。その状態は運転中でも頻繁に発生します。

車は走ったりとまったりを繰り返しながら移動するものです。そしてもう一つの状態、「停車」はパーキングブレーキを入れ、エンジンを落とした状態です。車をこの状態にするためには、場所はどこでもいいという訳にはいきません。考えてみると、車は常に「車が走れるところ」に存在しています。そのような場所は簡単に表すことができます。「道路」か「駐車場」です。車はおおまかにいえばこれらのどちらか一方にしか存在できません。そのうち、「道路」は誰のものでもありません。公共のものです。誰でも通ることができ、また目的に向かうためにはその道路を通らなくてはいけないのでしょう。その「道路」では、「停車」は出来ません。理由は単純です。「他の車のジャマになるから」です。

ですから、車が停車する場所は「駐車場」と決まっているのです。「A」という地点から「B」という地点に車で移動しようとすると、「A」も「B」も両方とも、スタートもゴールも両方ともが駐車場なのです。これはいかなる状況でも変わることはなく、いかなる場合でも例外はないのです。ですから、移動する際、最終的に目指すところは「パーキング」でなければいけません。

飲食店やその他さまざまな店舗では、広告などに必ず「駐車場」を謳います。これは日頃から車に乗らない人にとってはどうでもいい情報なのですが、ドライバーにとっては必要な情報です。これから向かおうとしている店舗に駐車場がなければ、改めて代わりを探さなければいけないからです。そして、それがない場合、その店舗に行くこと自体をやめてしまうこともあります。「パーキング」はドライバーにとってはそれほど重要なものです。駐車場があることがわかっていて向かった店舗が「満車」であった場合、立ち寄るのをやめて他に回るということが自然におきます。これはしかるべきパーキングに駐車しなければ「車を降りられないから」です。車を降りられなければ乗り続けるしかないのです。

市街地ではこの「パーキングがない」という状態が特に顕著です。繁華街などでは区画も細かく区分けされていて、雑居ビルや様々なショップがところ狭しと並んでいる。そのようなところにポッカリとあいた駐車場はとても貴重です。市街地へ車で出かける場合、「とりあえず行ってからパーキングを探そう」ということは少し危険です。場所によっては全然駐車場がないことがあり、そのような場合は少し離れてでもパーキングを探さなければいけません。なかなか見つからなければイライラしてしまうこともありますし、場合によっては路上に停めてしまう人もいるのです。ですが、路上駐車は遺法です。このようなことにならないために、自分の目的地付近に「駐車場があるかどうか」ということは必ず調べておいた方がいいのかもしれません。

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