駐車時にミラーはたたむべき?

 駐車時、パーキングでのマナーで明文化されていないものの、みんなが気をつけていることがあります。それは駐車時にサイドミラーを折りたたむかどうかです。この「ミラーをたたむ」ということは人によってはまったく意識の向かないところであるかもしれません。ですが場所によってはかなり意識されており、この「ミラー」を巡ってトラブルに発展するケースさえあります。

もともと、市販されている自動車はサイズがまちまちです。トラックやバスなども含めると、その種類は膨大になります。しかし、どのような車両であっても同じ道路を通行することに変わりありません。そのうちトラックやバスなどは完全に業務用でしょうから、同じ道路を通行することはあっても、同じパーキングに停めるということは少ないでしょう。あるとしても高速道路のパーキングエリアやサービスエリアで、別々の場所に停めるという程度だと思います明らかに車体のサイズが違いますから、同じようにあてがわれたスペースでは明らかに足りません。ですから、コインパーキングなどで何トンもあるようなトラックが駐車することは物理的にできないのです。

ただ、それを差し引いたとしても明らかに「乗用車」レベルでも車のサイズは違います。例え特殊免許を必要とするような大型車両でないとしても、それぞれの車の排気量やフォルムはさまざまなタイプのものがあるのです。大型トラックやバスから見れば大したことはない差かもしれませんが、それはパーキングのあの限られた「枠」単位で考えると大きな差となります。パーキングで一台ごとに用意されたあの「枠」は、名実ともに決してハミ出してはいけないラインです。月極めであれ、時間貸しであれ、あのライン内に車を納めるために、各ドライバーは対価を支払っているのです。通常、それぞれの車両があの枠の中、しかも中央付近にしっかりと車を停めていれば、乗り降りの際もそんなに狭くないはずです。各パーキングはそのようなことを考えられていますから、しっかりと駐車すれば「乗り降りが狭い」と感じるようなことはあまりないはずです。

ですが、前述したように車のサイズはさまざまなものがありますから、枠内にしっかりと駐車してもサイズがギリギリというような車もあるのです。そのような車はどれだけ細心の注意を払っても「狭い」ということになってしまいます。ですから、せめて周りの車両、そして周りのドライバーに迷惑にならないように、せめてミラーをたたむのです。

そして狭い駐車場の中、ドライバーはあるかなければいけません。それもそれぞれの車の間を縫って、辿りつく必要があるのです。車と車の間を縫って歩く際、一番邪魔なのがサイドミラーでもあります。荷物を持っていたりすれば、駐車された他の車のサイドミラーにすこしぶつかってしまう、などということもよくあるものです。これはあるいている方にとっても「邪魔」と感じるものですが、当の車の所有者もたまったものではありません。自分が離れている間に愛車にキズが付けられてしまっているかもしれないのです。このようなことを加味していくと、ミラーをたたむなどということは大した手間ではないので、駐車時のクセとして身につけた方がいいのではないでしょうか。余計なトラブルを回避するためにも、駐車時にはミラーをたたむ。そうすれば多少はリスクが軽減されるのです。

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