出発するときからパーキングを決めておく

 自動車で出かける際、もっとも留意しなければいけないことは「そこに駐車場があるかどうか」ということです。「まあ、どこかにはあるだろう。いそいでいないし、着いたらじっくり探そう」ということであればいいのです。結果的に「パーキングに停める」つもりがあればいいのです。ですが、問題は「路上に停めればいいか」と考えているひとです。そのような意識のある方は車で出かけるのをやめてください。計画的にドライブをしたいのであれば、事前に目的地付近のパーキングを探しておくべきです。

それもできれば「複数」です。時間貸しのコインパーキングは「予約」などはできないことがほとんどでしょう。そのため、出発前にインターネットなどで調べておいて「空車」となっていたとしても、実際に到着したあとはどうなっているかわからないのです。満車になっていれば当然停めることはできません。そのドライブが複数人で行くものであるのならば、携帯やスマートフォンなどで道中、目的地に近づくタイミングで調べてもいいでしょう。

よくあるのが、ある程度運転に馴れた「中堅」どころのドライバーが起こす「勘違い」です。車は駐車場から出かければ必ず駐車場にたどり着かなければいけません。それはドライバーが持たなければいけない最低限の常識です。ですが、変に運転に馴れた方はすぐに基本的な、初歩的なドライビングルールをおろそかにしてしまいがちな傾向にあります。路肩ギリギリに停められるから路上駐車をしても邪魔にならないだろうとか、この道幅であれば普通のドライバーは通れるだろうとか、そのような「馴れ」からくる「勘違い」が、渋滞や事故を引き起こす元になるのです。本当にベテランな、優良ドライバーはそのような勘違いを起こしません。

単純なことでも「ルール」であることの意味を理解し、日頃から実践しています。その道を通る車はベテランだけではありません。初心者マークを付けているようなドライバーも等しく通れる道です。そして、大きなトラックやバスが通る可能性だってあるのです。その道が2車線以上あったとしても関係ありません。片方が塞がればその分通行できる道が狭くなるのです。それまで2車線で普通に通行していた車がその路上駐車をきっかけとして1車線に合流しなければいけなくなるのです。そしてそれが元に渋滞が引き起こされたり、合流するタイミングで事故が起きてしまう確立が高くなるのです。それでも「路肩に停めればいい」と考えるドライバーは、教習所からやり直した方が良いでしょう。そして、「警察に取り締まられなければセーフ」という考えも間違いです。

どこかに車で出かける時には前もって下調べはするものです。行く先がどんな交通状況なのか、遠出であればどこか停めて休めるところはあるかどうか、そして最終的には「どこのパーキングに停めるか」ということです。車は快適な乗り物ですが、それは「ドライバーが快適」なだけではいけません。周囲に対して迷惑をかけない運転、そしてルールとマナーを守った運転、さらに「駐車場に停める」ということが揃わなければ「独善的なドライバー」となってしまうのです。「そのような人はいくらでもいるじゃないか」と考えるようであれば、それは「みっともない」ことだと思ってください。マナーやルールを守ってこそ、「立派な」ドライバーであり、「格好良い」のです。

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